【2023年最新】
外壁塗装を依頼するポイント
(時期・費用・相場・色)

irodori column

外壁塗装による塗膜は、日々劣化してしまうものです。
ある程度の期間が経過したら外壁の状態をチェックし、必要なタイミングで再塗装しなければなりません。
外壁塗装は素人がDIYで行えるものではありません。
高い技術が必要なので、塗装のプロである塗装業者に依頼するのがおすすめです。
では、業者に外壁塗装を依頼する場合にはどのようなポイントを注意すべきでしょうか。

本記事では、塗装業者に外壁塗装を依頼するにあたって留意しておくべきポイントについて解説します。

外壁塗装を依頼するポイント

外壁塗装の必要性

外壁塗装には決して安くない費用が掛かります。また施工してくれる業者を選定したり、手配したりするのも手間がかかるため、二の足を踏んでしまう人も多いようです。

しかし、建物の外壁は塗装を怠ると深刻な被害につながりますので、極めて重要です。必要なタイミングで業者を手配して外壁塗装をしてもらうことには大きな意味があるのです。

外壁塗装を行うべきタイミングについては、こちらの記事も参考にしてください。

外壁塗装の耐用年数は何で決まるか?

外壁は環境の影響で劣化する

太陽光

建物の外壁なんて簡単に壊れることはないというイメージをお持ちの方は多いかもしれませせん。

実際、外壁は風雨や地震などの影響から建物を守ってくれており、そう簡単には壊れたりしません。

とはいえ、やはり人の手で作られているものですから、次第にもろくなり、いつかは壊れてしまうものです。

とくに外壁の大敵になるのは、紫外線や雨などです。

水の力というのは決して甘くみるべきものではなく、どれだけ頑丈な素材でも、水は時間をかけて徐々に浸食していきます。

外壁材も紫外線や雨にさらされると少しずつその耐久性を失っていきます。

建物の外壁は暑い日も寒い日も毎日、日光や風雨にさらされています。これらの影響を受け続けることで徐々に劣化してしまうのは避けられないことなのです。

劣化してしまった外壁材はもろくなり、それまでは耐えられたような衝撃などでも簡単に崩れてしまうリスクが高まります。

外壁は頑丈なものですが、建物の耐久性は外壁によって成り立っているものなので、外壁が劣化してしまったら、建物の耐久性が落ちているということです。安心してその建物で生活できなくなってしまうのです。

外壁塗装で外壁材を守っている

外壁が簡単に壊れるなんて話は聞いたことがない、と思う人もいるかもしれません。

なぜ紫外線や風雨にさらされていても外壁は壊れないのか。

それは、「塗装」によって外壁が守られているからです。

外壁を塗装したことで形成される塗膜が、外壁への紫外線などの影響から外壁を守っているのです。

外壁塗装によって形成された塗膜は、外壁材に紫外線や風雨の影響がダイレクトに及ばないようにしている、いわばバリアのような機能を果たしています。

世の中には、外壁塗装とはただ色を塗っているだけと思っている方も少なくないのですが、じつは決してそんなことはなく、塗料に配合されている原料の機能によって外壁を守る性能を発揮してくれているのです。

塗料の種類によっては、ただ外壁を保護するだけでなく、ひび割れを防いだり汚れが付きにくくしたりする特殊な機能を備えているものがあります。これらの機能もまた外壁の耐久性や美観を維持するために役立ちます。

外壁塗装を行うことによって外壁を守り、私たちは安心して生活することができます。防汚性や遮熱性、難燃性などの機能のある塗料を使用すれば生活の質にも少なからず好ましい影響があるでしょう。

塗膜も環境の影響で劣化する

しかしながら、外壁塗装は一度行えば、二度と行う必要がないと早とちりしてしまう方もいるかもしれません。

塗膜によるバリア機能が恒久的に機能するものであれば、何度も外壁を塗装し直す必要はなくなります。

ところが、残念ながら塗料はそこまでの進歩をとげておらず、実は、バリア機能をもつ塗膜もまた環境の影響によって次第に劣化してしまいます。

雨風や紫外線といった自然の力はそれだけ大きなものなのですね。

塗膜が劣化する要因はいくつかありますが、たとえば紫外線のエネルギーを受けて分子結合が壊されてしまったり、化学変化によって塗膜としての性質を変えられたりして、塗膜が劣化してしまいます。

劣化してしまった塗膜は、もちろん自然に回復したりはしないので、バリア機能を復活させたいのなら、再度外壁塗装を実施しなければならないわけです。

こうしたことから、外壁塗装のプロである私たちイロドリのような塗装業者が存在しており、外壁塗装のニーズが絶えず存在しています。

塗膜が機能しなくなったらどうなるのか?

もし劣化してしまった塗膜を放置してしまうとどうなるのでしょうか。

これは、次に外壁材そのものが劣化することになります。

紫外線や雨水の影響に対するバリアが失われてしまったわけですから、外壁材が直接それらの影響を受けるわけですね。

どのくらいのペースで外壁が劣化していくかということは、環境にもよりますので一概には言えません。日差しが強い地域、雨の多い地域だとおそらく劣化のペースも早くなるでしょう。これをお読みの皆様の地域はどうでしょうか?

そもそも「外壁材の劣化」とは具体的にどのようなことなのかということはイメージしにくいかもしれません。

代表的な劣化のしるしは、「ひび割れ(クラック)」です。

外壁材は劣化するとあちこちでひび割れを起こし、そこによって雨水が侵入し、雨漏りなどのトラブルを引き起こします。

外壁内に雨水が侵入すると、建物の重要な構造部分にも水分が及び、建材が劣化・腐食を始めます。そこまでいくと建物自体の耐久性が次第に低下し、もしそんなところへ地震などが発生したら、倒壊してしまうリスクもあるでしょう。

つまり、塗膜の劣化を放置することは、安全な暮らしを妨げる要因になりえるということです。劣化を放置することを甘く考えるべきではありません。

大切な自宅を守るためには適切なタイミングでの外壁塗装が重要

タイミング

上にも書きましたが、劣化した塗膜が自然に回復したりすることはありません。

むしろ放置すればさらに劣化が進み、外壁材が受ける悪影響が大きくなっていきます。

外壁材を守るためのバリアを復活させるためには、適切なタイミングで再度、外壁塗装を実施する必要があるのです。

あとで詳しく解説しますが、外壁塗装には決して安くない費用がかかります。あまり短い頻度で再塗装すると、お金ばかりかかってしまうことになります。

なるべく長いスパンで再塗装を行うべきですが、それはどんなタイミングが適切なのでしょうか。

ベストタイミングは、塗膜が致命的な劣化を起こす前、ある程度劣化した状態を発見したときです。そのような状態を見つけたらできるだけ早く業者を手配し、再塗装を実施すべきなのです。

適切なタイミングで外壁を塗装することは、

① 前回の塗装の効果を最大限発揮しつつ
② 塗膜の致命的な劣化を避け
③ かつ負担する費用を最小限に抑える

という3つのメリットをもたらします。

とはいえ、これは理想論であり、そのようなベストタイミングで外壁塗装を実施するのは実際には難しいと思いますが、塗膜の劣化について正しい知識をもっていれば、外壁塗装を実施する時期を、その理想的なタイミングに近づけることができます。

本記事では、以降の項目で外壁塗装の実施に役立つさまざまな情報を解説していきます。

ご自宅の外壁に不安を感じていたり、外壁塗装が気になっていたりする方は、ぜひ最後までお読みいただき、参考にしていただければと思います。

イロドリからのアドバイス

私たちイロドリのホームページでは、外壁塗装や、外壁塗装に使用する塗料に関するさまざまなお役立ち情報をコラムとして掲載しています。
細かなテーマごとに読みやすく分類していますので、お知りになりたい情報を探してみてください。

外壁塗装を依頼するポイント

外壁塗装のタイミング・時期

さて、ここまでにも説明したように、外壁塗装は必要なタイミングに施工することが非常に重要です。

そのタイミングはどのように見きわめればいいでしょうか。

これにはいくつかの考え方があります。

前回の塗料の耐用年数を考えて塗装する

1つ目の考え方は「前回使用した塗料の耐用年数を参照する」というものです。

前述したように、外壁をバリアしてくれる塗膜もまた劣化していきます。

つまり塗膜がいつ劣化するのかを考えてみましょう。

外壁塗装の塗膜には「寿命」というものがあります。その基準になる情報が「塗料の耐用年数」です。

塗料メーカーは製品ごとに耐用年数を公表しています。それを見ると、数年で耐用年数が来てしまう塗料もあれば、10年、20年と長持ちする長寿妙の塗料もあります。

たとえば前回使用した塗料の公式耐用年数が10年だったとしたら、前回の塗装から10年が経過した時点が、再施工を検討すべきタイミングということになります。

そう判断するためには、前回使用した塗料の耐用年数や性能を把握している必要があります。

厳密には、お住まいの地域の環境要因なども考慮する必要がありますから、前回塗装に用いた塗料の耐用年数がわかっていたら、その年数が経過する頃が外壁塗装を考えるべき目安、というぐらいの意識でもいいと思います。

必ずしもその耐用年数ぴったりがベストタイミングというわけではないので、あくまでも目安として活用してください。

外壁の現状に合わせて塗装する

2つ目の考え方は「外壁の状態に合わせて塗装を検討する」というものです。

外壁は再塗装のタイミングを言葉で伝えてくれたりはしませんが、実は「そろそろ外壁塗装をした方が良い」というサインを出してくれます。

チョーキング

「チョーキング」とは、外壁塗装の塗膜が劣化し、触ると手に白い粉が付着する現象のことです。難しい言い方をすると、「白亜化現象」とも呼ばれます。

この白い粉の正体は何でしょう。

これは、じつは塗料の合成樹脂成分が雨や紫外線によって分解され、顔料が粉状になったものなのです。

チョーキングは塗膜の劣化を示す代表的なサインです。これが見られたら、早めに外壁塗装を計画しましょう。

チョーキング現象については、こちらの記事で詳しく解説しています。是非ご覧になってください。

「チョーキング現象」は外壁塗装をすべき時期のサイン

外壁コケ

塗膜が劣化した外壁には、表面に「コケ(苔)」が生えることがあります。

たとえば、日当たりが悪かったり、近くに川や田んぼなど水が多い場所だと、外壁にコケが生えるリスクが高まります。

コケの生えた外壁は美しくありませんし、このコケが外壁のさらなる劣化の原因になる可能性もありますので、悪循環を防ぐためにも早めに外壁塗装を計画すると良いでしょう。

外壁のコケについては、こちらの記事で詳しく解説しています。是非ご覧になってください。

外壁にコケが発生する原因、そして対処法を徹底解説

外壁カビ

コケと同様に注意が必要なのは「カビ(黴)」です。

外壁がカビるほど湿気が高いということは、湿気を好む「シロアリ」が建物内で繁殖している可能性もあるということです。

カビは、表面だけを取り除いても外壁内に侵入している菌糸まで取り除かなければ完全に除去できません。放置すると住人に健康被害をもたらします。

コケ同様に見栄えの良いものではありませんから、外壁塗装を早めに検討しましょう。

外壁のカビについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、是非ご覧になってください。

外壁にカビが生える原因と、対策・予防法

外壁色あせ

外壁が「色あせ」も、外壁塗装のタイミングを知らせるサインです。

塗膜が紫外線や酸性雨などの影響で劣化すると、変色することがあります。

色あせもまた外壁の美観を損ね、自然に回復しないものです。早めに外壁塗装を検討しましょう。

外壁の色褪せについてはこちらの記事で詳しく解説しています。是非ご覧になってください。

外壁が色褪せる原因と対策・予防法

外壁剥がれ

塗膜が「剥がれ」を起こしている場合は、かなり塗膜の劣化が進行しているというサインです。

塗膜が剥がれているということは、剥がれた部分は外壁材を守るものが何もないということになります。放置すると一気に外壁材の劣化が進みます。

中には剥がれを発見しても応急処置で済ませる方がいますが、塗膜の劣化が深刻化していると受け止めて、なるべく早く外壁塗装を検討してください。

外壁の剥がれについてはこちらの記事で詳しく解説しています。是非ご覧になってください。

外壁の剥がれを放置するのは厳禁!原因と補修方法は?

外壁ひび割れ

外壁の「ひび割れ(クラック)」も、塗膜が劣化しているサインです。

塗膜が劣化して膨張・収縮に追随できなくなったことから、ひび割れが起こります。

塗膜がひび割れているだけならまだ初期の劣化サインですが、外壁材自体にひび割れが発生しているような場合は緊急事態であり、雨水がすぐにでも侵入する可能性があるので、急ぎ補修する必要があります。

外壁のクラックについてはこちらの記事で詳しく解説しています。是非ご覧になってください。

外壁のクラックはなぜできる?どうしたら補修できる?

日頃のメンテナンスでサインを発見する

上記したさまざまなサインは、漫然と生活していると見落としてしまう可能性が高いでしょう。
次のような日頃のメンテナンスを行うことで外壁の劣化サインを見逃さず、劣化そのものもある程度遅らせることができます。

定期的な洗浄

外壁に付着した汚れや塵を定期的に洗浄しましょう。
汚れが積み重なると、外壁の表面を侵食し、劣化を加速させてしまいます。
外壁材や汚れに合わせた洗浄剤を使用し、優しく洗浄してください。

植物やツルの管理

外壁に植物やツルが絡まってしまうと、外壁はより早く劣化してしまいます。

植物やツルが外壁に接触しないように適切に管理しましょう。

外壁塗装と「季節」の相性も考慮したい

春夏秋冬

外壁塗装を行うべきタイミングとしては、「季節」の問題があります。

外壁がひび割れているなど緊急性の高いケースなら、どの季節であろうと、なるべく早く対処する必要がありますが、「そろそろ……」というサインの場合は、まだ、どの季節に外壁塗装を行うべきなのかと検討する余裕があります。

塗装のプロとしてアドバイスしますと、外壁塗装との相性が良い季節は「春」か「秋」です。

重要なのは「温度」と「湿度」と「天気」です。

外壁塗装は気温が高くて湿度が低い、雨の少ない時期に行うのがベストです。つまり塗装した塗料の乾きやすさが問題なのです。

塗料が乾きやすければ、それだけ塗装の作業時間が少なくなるということになります。

外壁塗装の工事中、その家にお住まいの方は窓を開けることができなくなりますし、家の外を作業員が行ったり来たりしていますので、落ち着かない思いをしていただくことになります。

塗装は数回に分けて行いますので、塗料が乾きやすければ、乾くのを待つ時間が短くなります。

夏は気温が高いから乾きやすいのではないかと思うかもしれませんが、湿度があり、天気も安定していません。冬は気温が低過ぎ、雪が降ることもあって作業時間が長引きがちなのです。

ただ、必ずしもどの季節でなければならないということはないので、最適な季節ということよりも、業者の「繁忙期」を意識していただいたほうがいいかもしれません。基本的には外壁塗装の必要性を感じた段階で、業者とスケジュールを調整することをお勧めします。

イロドリからのアドバイス

天気などの影響で工期が想定よりも伸びても、施工費用が上乗せされることはありません。
台風や長雨、雪などは作業が中断させるリスクが高いので、塗装の日程が決まったら、直近の天気予報を入念にチェックしておきましょう。

外壁塗装を依頼するポイント

外壁塗装の費用

外壁塗装には安くない費用がかかると書きましたが、どの程度の予算を用意しておく必要があるのでしょうか。

外壁塗装にかかる費用の相場

外壁塗装にかかる費用は、建物の大きさ(坪数)にもよりますが、おおむね80万円~150万円ほどが相場です。

屋根塗装もセットで行う場合は、30~40万円がプラスになります。

外壁塗装にかかる費用は、大きく「塗料代」「作業員の人件費」「作業にかかる諸費用」「業者の利益」に分かれますが、それぞれの比率は業者や事例ごとに異なっており、ここで説明することは難しいです。一般的に全体の2割が塗料代と言われています。

ここでは、いちばんよくわからない項目である「諸費用」にどんな費用が含まれるのかということを見ていきましょう。

足場

外壁塗装や屋根塗装は高所での作業です。このため、効率よく、かつ安全に作業するためには足場を組むのが一般的です。

外壁を塗装する建物の外周が広かったり、高層の建物の場合には、組まなければならない足場も大きくなります。そのような場合は足場代だけで全体の2割ほどを占めることも多いです。

悪徳業者の中には、この足場台を「無料にします」と売り込んでくるところがあります。全体の2割を占める足場代を無料にすれば、業者の利益などなくなってしまいますから、絶対にあり得ないことです。では悪徳業者はどこで利益を得るかというと、別の項目で相場以上の費用を請求してくるのです。

飛散防止ネット

施工中に、塗装した塗料が周囲に飛散するのを防ぐために、設置した足場にネットを取り付けます。

ネットの設置単価はそれほど高いものではありませんが、足場に設置するものなので、足場の設置量が多いとネットの量も多くなり、料金が高くなります。

足場が大量に必要になる施工事例では、足場代とネット代だけでそれなりの金額になることが多いでしょう。

養生

ネットだけでは塗料などの飛び散りを完全に防止できませんので、塗料が付着しては困る部位をビニールなどで保護します。

これも作業面積が広いほど費用がかかるものですが、養生がいい加減だと塗装の仕上がりにも影響しますし、塗料の飛び散りによる隣人とトラブルになることもありますので、軽視することはできません。

高圧洗浄

外壁塗装を行う前には、塗膜がしっかりと定着するように「高圧洗浄」を行います(創業が古い業者ではあまりやらないところもあります)。

これは塗装前の外壁に汚れが付着していると、それが原因で外壁塗装の品質が落ちるからです。

これも洗浄する面積が広いほど費用がかかります。

高圧洗浄作業についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

外壁塗装の前に「高圧洗浄」が必須な理由とかかる費用相場

下地調整

塗装前の外壁の下地を調整し、塗装作業をトラブルなく終わらせるための作業です。業者によっては、この作業に上記の「高圧洗浄」を含めることがあります。

下地調整がなぜ必要なのかというと、たとえば古い塗膜やサビを剥がしたり、ひび割れなどの補修をきちんとしておかないと、外壁塗装の仕上がりの品質に大きな悪影響を及ぼすからです。

費用は作業内容により変動し、外壁の状態や劣化具合などに応じて費用が高くなることもあります。

シーリング

外壁と窓枠、ドア枠、コーキングなどの接合部にはシーリングが使用されています。古いシーリング材を取り除き、新しいシーリング材を充填します。

シーリングも外壁同様に劣化するものなので、古いシーリングを放置すると雨水の侵入などのリスクを高めます。

「打ち換え」「打ち増し」があり、「打ち換え」のほうが費用がかかります。どちらも基本的に施工面積によって費用が計算されます。

廃棄物処理

塗装作業により発生した廃棄物を処分する費用です。

塗装作業で発生した廃棄物は「産業廃棄物」に分類されますので、家庭ごみとしては処分できません。

廃棄物の量で費用が決まりますが、おおむね一式1万円~3万円ほどと思ってください。

費用相場を表でわかりやすく説明

前項で解説したように、外壁塗装の施工費用は「建物の坪数」で変動するものが多いです。

坪数の大きな建物だと、外壁の面積も大きいので、使う塗料の量も増え、足場もたくさん組まなければならなくなります。

坪数の大きな建物ほど多くの資材を消費し、作業量も増え、人件費も余計にかかります。

これを踏まえると、一般的な外壁塗装の費用は、以下の相場になります。

坪数 外壁塗装の費用相場
20坪 60万円〜120万円
30坪 80万円〜140万円
40坪 100万円〜160万円
50坪 120万円〜180万円
坪数 外壁+屋根塗装の費用相場
20坪 90万円〜150万円
30坪 110万円〜170万円
40坪 130万円〜190万円
50坪 150万円〜210万円

昨今は海外事情の変化によって材料価格が高騰しており、外壁塗装の世界でも、塗料代などの値上がりという影響が出ています。このため、今後は上記の相場より一回り高い金額が相場になっていく可能性もあります。

これ以上物価が上昇する前に外壁塗装を済ませてしまうか、あるいは物価が落ち着くのを見計らって外壁塗装をすべきか、そのあたりの見極めも重要かもしれません。

実際にシミュレーションしてみよう

外壁塗装にいくらかかるのかということを正確に知るには、簡易的にはご自宅の坪数をもとに上記の表を参照していただくだけでは不十分です。なぜなら実際には作業内容の難しさや利用する塗料の種類・プランなどによって費用が変動するからです。

私たちイロドリでは、外壁塗装には以下のようなプランをご用意しています。

※この費用は建坪25坪を目安に計算しており、シーリング費用は別途、付帯塗装の種類や量により価格が変動します。

・エコノミープラン:60万円~
・スタンダードプラン:80万円~
・ハイパフォーマンスプラン:90万円~
・プレミアムプラン:100万円~

詳しい内容は「サービス・料金」のページを参照してください。

サービス・料金

ただ、実際に発生する費用は、施工面積などにもよりますので、上記の金額はあくまでも目安に過ぎません。

そこでイロドリでは、簡単にお見積もり結果がわかる「写真で簡単お見積もり」フォームをご用意しております。

写真で簡単お見積もり

こちらを活用することで、事前にある程度の見積もり結果を知ることができますので、安心して予算を確保することができます。

イロドリからのアドバイス

塗装作業を行うために特殊な作業や機材が必要になる場合は、相場より高い施工費用になることもあります。
不明な点や気になる点があれば、見積りを依頼する前に業者に連絡して疑問を解消してください。

外壁塗装を依頼するポイント

外壁塗装で使用する塗料

外壁塗装を行う際には、さまざまな種類の塗料から使用する塗料を選ぶ必要があります。

塗料は「特徴・性能」「費用・コスト」「耐用年数・耐久性」の3つのポイントで違いがあり、比較することになります。

たとえば「アクリル塗料」は塗料代が安いのですが、耐久性に乏しいので数年で塗膜がダメになってしまい、短期間で再施工が必要になります(このためイロドリでは使用していません)。

高耐久で長持ちする塗料はさまざまな機能(防汚性・遮熱性など)が付加されています。

後発の塗料にはコストが高かったり、耐用年数の実地データが少ないといったデメリットがあります。

その点でバランスの良い塗料として「シリコン塗料」があります。

イロドリでも利用実績が長く、価格や機能性、耐久性のバランスに優れているので人気の高い塗料です。

数ある塗料の中から選ぶには、予算や求める機能性、耐用年数などのさまざまなポイントで比較する必要があります。

業者から最適な塗料を提案してもらうことができますが、どんな塗料があるのかということについては、ご自身でもざっと把握しておくと、業者との話し合いがスムーズになります。

イロドリのコラムページでは、各塗料の特徴を解説していますので、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装に用いる「シリコン塗料」の特徴と費用

「フッ素塗料」を用いた外壁塗装の特長、そのメリットや費用を徹底解説

外壁塗装で「無機塗料」を使用するべき?メリットや費用相場を解説

「ラジカル塗料」が外壁塗装の劣化を抑える理由とは

「ウレタン塗料」のメリットとデメリットを踏まえた使い方

外壁塗装に用いられる「セラミック塗料」の特徴やメリットを徹底解説

外壁塗装に使用する「弾性塗料」のメリットとデメリット

私たちが外壁塗装に「アクリル塗料」を使用しない理由

イロドリからのアドバイス

取り扱っている塗料の種類は業者によって異なります。
気になる塗料があったら、その塗料を取り扱っている業者に絞って、見積りを依頼してみると良いでしょう。

外壁塗装を依頼するポイント

お得に外壁塗装を依頼する方法

外壁塗装には100万円前後の費用がかかります。
大きなお金ですので、少しでも節約できればそれに越したことはないでしょう。

そこで、お得に外壁塗装を依頼するためのテクニックを解説します。

優良業者を選ぶ

1つ目のポイントは「優良業者を選ぶ」ことです。

技術力のある優良業者は、施工そのものの満足度が高いだけでなく、失敗するリスクも少ないメリットがあります。

技術がなく保証も用意していない業者に施工を依頼すると、もし施工後に問題が発生した場合、再施工してもらうのにまた費用がかかることがあるのです。

一度の施工でしっかり仕事をしてくれる優良業者を選ぶことが、外壁塗装の費用を抑える重要なポイントです。

優良業者を選ぶなら、以下のようなポイントで探すといいでしょう。

・地元密着である
・自社施工である(下請けに出さない)
・外壁塗装専門の業者である
・3度塗りしてくれる
・信頼できる実績が多い(HPに詳しく施工事例が掲載されている)
・コスパが良く、その理由がきちんと掲載されている
・保証やサポートが充実している
・具体的かつ明確に内容を記載した見積書が用意される
・基本の作業工程(下地処理など)を省かない
・長持ちする塗料を選べる

見積金額が安かったからという理由で安易に業者を選ぶのではなく、上記のポイントを満たしている業者を選ぶだけで、最終的には安上がりで済む可能性が高まります。ネットを中心に業者の情報を収集し、ぜひ優良業者を見つけてください。

外壁と屋根を一緒に依頼する

2つ目のポイントは「外壁と屋根を一緒に依頼する」ことです。

屋根塗装もセットで契約すると、それだけ作業量が増えて費用が高くなりますが、セットで依頼すると大きなメリットがあります。

それは「足場」の費用です。

外壁塗装も屋根塗装も作業は高所で行うものですから、安全性と効率の観点から足場を組むことは必須になります。

費用の項で説明したように足場には費用がかかります。足場を買い取るわけではありませんが、運搬・設置の費用ですね。

しかし、外壁と屋根の塗装を合わせて実施するなら、同じ足場を使って2つの塗装作業を行えますので、足場の設置も1回分だけで済みます。

外壁塗装と屋根塗装を別々に依頼すると、それぞれの施工のたびに足場を設置することになりますから、足場費用も2回分になります。

外壁塗装と屋根塗装をセットで依頼すれば、1回分の足場設置費用を節約できます。総額で考えると別々に依頼するより安く施工できるわけです。

紫外線や風雨の影響で劣化してしまうのは外壁だけでなく、屋根も同じです。特に雨漏りなどのトラブルを防ぐために、外壁塗装を検討する際には屋根塗装についても検討することをおすすめします。

屋根塗装については以下の記事も参考にしてください。

屋根塗装が重要な理由と塗装が必要になる時期

梅雨・冬は比較的安く依頼できる

3つ目のポイントは「梅雨や冬は比較的安く依頼できる」ということです。

先にも書いたように、外壁塗装には季節との相性があります。

具体的には「気温」「湿度」「天候」などによって、比較的気温が高くて気候が安定しやすい春と秋は塗料が乾きやすく、工期を最小限で済ませられます。

逆に、湿度が高くて気候が不安定な梅雨どき、気温が低すぎたり雪が降ったりして施工を中断しなければならなくなるリスクがある冬場などは、工期が伸びやすいということで不人気の時期です。

ここで言いたいのは、工期が短く済む春や秋に外壁塗装を済ませましょう、ということではありません。

不人気の時期があるということは、塗装業者にとっては依頼が少ない「閑散期」だということです。

依頼件数が少なく閑散期になりやすい梅雨と冬には、安い金額で外壁塗装を請け負ってもらえる可能性があるのです。

そうした値引きキャンペーンのさじ加減は業者によって大きく異なりますから、絶対に安くなるとは言えませんが、可能性はありますので、梅雨や冬にも外壁塗装を依頼するメリットはあることを覚えておいてください。

外壁塗装の費用に関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひご覧になってください。

外壁塗装の適正な費用を決める要因を徹底的にチェック

助成金・補助金・火災保険を活用する

3つ目のポイントは「助成金・補助金・火災保険を活用する」ということです。

自治体によっては、要件を満たしていれば、外壁塗装の費用の一部を助成・補助してもらえます。

どのような制度が利用できるのか、また要件の詳細などはお住いの自治体のホームページを確認してください。情報を見つけにくい場合は、「外壁塗装_助成金_お住いの地域名(市町村名)」で検索すると、参考になるサイトがヒットすると思います。

ただし、年度が変わると要件や補助額、制度自体の有無も変わりますので、いつの情報かということは注意して参照することが重要です。

次に火災保険についてです。

こちらも条件を満たせば、施工費用の一部を保険金で賄えます。

火災保険の中には風雪や豪雨、水害などの自然災害を補償項目としているものがあります。それらが原因で外壁塗装をする場合には、火災保険が適用できる可能性があるのです。

重要なことは、その火災保険が補償する火災や自然災害が原因となって、外壁塗装の必要性が発生しているということです。

具体的にはご加入中の火災保険の免責事項なども関わってきますので、外壁塗装が必要になるほどの災害が発生した場合には、早めに保険会社に連絡を行い、必要な手続きを進めてください。

こちらの記事も参考になりますので、ぜひご覧になってください。

60坪の外壁塗装の相場と費用を安くする方法

「一括見積」は諸刃の剣になる

4つ目のポイントは「一括見積」についてです。

保険などではよく見かけるネットの「一括見積サービス」は、外壁塗装でも利用できるサイトがあります。

1回のフォーム入力だけで複数の塗装業者に見積もりを依頼できるので、手間が少なくて便利と思う方も多いと思います。

しかし、あまり安易に一括見積サービスを使用するのは考えものです。

これらの一括見積サービスサイトに登録している業者は、見積り依頼を受信すると、自社を選んでもらうために営業をしかけてきます。

その一括見積サイトに登録している業者数によっては、営業の電話が鳴り止まないほど来たり、メールが山ほど届いたりすることもあり得ます。

最小限の手間で見積もりをいくつも同時に受け取れることは良くても、安さばかりに目を奪われると、塗料選びのような施工に重要な部分が疎かになるリスクもあります。

一括見積サービスを利用するなら、そうしたデメリットもあることを念頭に置いてください。

イロドリからのアドバイス

外壁塗装を梅雨や冬に依頼すると安くなる可能性があるとはいえ、天候が悪いと工期が伸びてしまうというデメリットもあります。
普通、工期が伸びても追加費用は発生しませんが、不安な場合は事前に確認しておくと良いでしょう。

外壁塗装を依頼するポイント

外壁塗装の色選び

外壁を塗装する塗料を決める場合、耐用年数や機能面といった塗料の性能に気をとられがちですが、「色選び」も同じくらい重要なポイントです。

色の選び方のポイント

色を選ぶためには、業者に写真を見せてもらったり、塗料メーカーのカタログなどを借りたりすることになります。

業者のホームページに掲載されている施工事例も参考になるでしょう。

しかしカタログにせよ、施工事例にせよ、果たして本当にその見た目通りの施工になるのかはわかりません。

写真は光の当たり方によって色の見え方が変わりますので、写真だけを参考にして色を選ぶと施工後にイメージが違うことがわかり失敗する可能性があります。

色見本はできるだけ大きなものを見せてもらい、できるだけ屋外で確認させてもらってください(屋内の照明と日光では色の見え方が異なるため)。

色の性質を理解する

色を選ぶ際には、「色の性質」を理解しておく必要があります。

たとえばグレーやクリーム色の塗料は汚れが目立ちにくく、白や黒などの塗料は外壁の汚れが目立ちがちです。

また、鮮明な色合いの塗料は色褪せしやすく、落ち着いた色の場合は色褪せが目立ちません。

白い塗料は日光を反射して屋内の温度が上がるのを防ぎ、黒い塗料は日光を吸収して外壁から室内に熱が伝わりやすくなります。

このように外壁塗装の塗料の色には、見た目のイメージの違いだけでなく、機能面の大きな違いがあるのです。

色の組み合わせも可能

色を選ぶ際には、「色の組み合わせ」についても考慮しましょう。

建物の外壁の色をあえて一色で統一せず、2つ以上の色を組み合わせて塗装することもできます。

1階部分と2階部分で異なる色の塗料を塗っている家をご覧になったことがある人もいるのではないでしょうか。

大胆な例としては、縦に色を分けてしている施工例もあります。

使用する色の組み合わせや塗り方を変えるだけで、周囲に与える印象も大きく変わります。理想通りの外観を演出することができれば、外壁塗装の満足度も向上するでしょう。

どんな塗り方に対応してもらえるかということは業者次第ですので、希望する塗り方をしてくれる業者を探してみてください。

近隣とのバランスを考慮する

ご自身がイメージした色の塗料で外壁を塗装してもらうのが一番ですが、「近隣とのバランスを考慮する」ことも忘れないようにしてください。

周囲の建物と同じ色にしなければならないこともありませんが、周囲とかけ離れたオリジナリティのありすぎる色で外壁を塗装すると、悪目立ちしてしまいます。

色うを選ぶ際には、景観の中で浮いた存在にならない色を厳選してください。

景観ガイドラインに反しない色で

お住まいの地域によっては「景観ガイドライン」にも考慮する必要があるかもしれません。

景観ガイドラインとは、都市整備に関する事業を対象として景観に配慮し、都市整備に関する景観形成を具現化する自治体の指針です。

要するに地域の景観を損なうようなデザインの建築物を規制するルールで、建物の外壁塗装もこのルールに従わなければならないことがあります。

具体的には、事前に届け出が必要だったり、使用できる塗料の色に制限が設けられていたりします。

具体的なルールは自治体によって異なりますので、お住いの地域の景観ガイドラインをご確認ください。

色選びの失敗例

外壁塗装の色選びで失敗した例はたくさんあります。

・仕上がりがイメージと違った
・奇抜すぎる色を選んでしまった
・色の組み合わせを間違えた
・汚れが目立つ色にしてしまった
・色あせする色を選んでしまった
・近隣や景観を気にしなかった

塗装に失敗したら塗り替えることもできますが、その分だけ費用も発生するのですから現実的ではありません。

失敗した例が多いことを念頭に置いて、色選びで重要なことは何かということを把握し、業者ともよく相談しながら最適な色選びをしてください。

色選びの失敗については、こちらの記事もご覧になってみてください。

外壁塗装の色選びで失敗する人の特徴

イロドリからのアドバイス

今までの外壁と似た色を選べば失敗することは少ないはずですが、イメージを一新したいという場合もあると思います。
そんなとき、失敗しないためのコツは、情報をしっかり収集することと、業者としっかり話し合うことです。

外壁塗装を依頼するポイント

イロドリの施工事例

外壁を塗装する塗料選び、色選びに迷ってしまったときには、実際の「施工事例」を見てみると大いに役立つはずです。

業者のホームページにはよく施工事例が載っています。塗料の種類や色などのような施工に関する細かい情報と合わせて、施工した建物の写真も見られるので、参考になるでしょう。

施工事例を参考にして、ご自身の希望する外壁塗装のイメージを固め、業者との話し合いの材料にしてください。

施工事例を多く掲載している業者は、それだけ信頼性が高く、技術も有しているとことが期待できます。優良業者を見つける判断材料の1つなので、施工事例をチェックする意味が大きいです。

イメージを固めるだけでなく業者選びのポイントにもなりますので、外壁塗装を検討されている方あは必ず施工事例を参考にしてみましょう。

私たちイロドリが手掛けてきた外壁塗装の施工事例は、以下のページでご覧になれます。

外壁塗装の施行事例

イロドリからのアドバイス

もし、ホームページに施工事例が載っていない場合は、それは悪徳業者かもしれません。
悪徳業者は自慢できるような施工事例がないので、ホームページに施工事例を載せられないのです。

外壁塗装を依頼するポイント

【まとめ】重要なポイントを押さえて外壁塗装を大成功させよう

外壁塗装には高額な費用がかかりますので、失敗したら大きな損失になる可能性があります。後悔先に立たずという結果になることはなんとしても避けたいと思います。少しでも成功する可能性を高めるために、優良な業者を見つけて施工してもらいましょう。

業者選び、塗料選び、色選びなどは決して簡単ではありませんが、これを機会にそれぞれの基本知識を身につけ、業者との話し合いをスムーズにしてください。

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イロドリでは、さまざまな高性能塗料を使用した外壁塗装のプランをご用意しておりますので、東京・神奈川・埼玉の外壁塗装のお悩みはイロドリ株式会社までご相談くださいませ!

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