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外壁塗装は、プロである塗装業者に施工してもらうのが一番ですが、それにはどのくらいの費用がかかるでしょうか。悪徳業者にひっかかってぼったくられることを心配する方も少なくないでしょう。
本記事では、外壁塗装の施工を業者に依頼する際の費用相場について解説します。
外壁塗装の適正な費用を決める要因を徹底的にチェック
外壁塗装を業者に依頼するということは、そのたびに費用が発生するわけですが、それでもプロである業者に外壁塗装してもらうことにはれっきとした価値があります。
そもそも外壁というものは、一度だけでなく、定期的に塗装を行う必要があります。
それはなぜでしょうか。
外壁塗装の基本的な理由は「外壁を守るため」です。
建物の外壁は、無地のままで放置していると、紫外線や雨風の影響、カビや藻の繁殖の影響によって機能が低下してしまったり、見た目が悪化したりします。
たとえば「ひび割れ(クラック)」が発生すると、見た目が悪いだけでなく、そこから雨水が侵入して外壁の耐久値を徐々に低下させてしまうのです。
外壁が紫外線などの影響を受けて劣化すると、さまざまなデメリットが生じることになり、場合によっては住人にとって致命的な事態に発展しかねません。
そんな外壁の天敵から外壁を守るために、外壁塗装を行って塗料による塗膜を形成し、バリア機能によって外壁を保護するために、定期的な外壁塗装が必要不可欠なのです。
外壁は紫外線などの影響で劣化すると書きましたが、外壁塗装によって表面に形成される塗膜も、紫外線などの影響を受けて劣化していきます。
塗膜は塗装後すぐに劣化するわけではありませんが、塗料ごとに異なる寿命・耐用年数が到来する頃になると、長年の紫外線などの影響によって劣化し、場合によってはもはや外壁塗装としてのバリア機能を果たせない状態になってしまいます。
塗膜のバリア機能がなくなれば、紫外線などの影響が外壁本体にダイレクトに届くようになってしまいますから、上記のように外壁が劣化してさまざまなデメリットを発生させるのです。
せっかく外壁を塗装しても、その塗膜が劣化によって機能を失ってしまったら、再施工を行い、再び正常なバリア機能を取り戻す必要があります。
何年ほど経過したら外壁の塗膜が劣化して再塗装が必要になるのかはケースバイケースなのですが、とにかく外壁を塗装したことによる効果は永久に続くものではなく、数年で再施工しなければならないということは知っておいてください。
「外壁の塗装ぐらい、業者に依頼しなくても自分でできるのではないか?」
そう思う方もいらっしゃるのですが、私たち外壁塗装のプロフェッショナルとして言わせていただくと、外壁塗装はやはり塗装業者に任せるのが一番です。
外壁塗装というものは、ただ壁面に塗料を塗っているだけではなく、重要な下地処理の工程を経る必要があります。
適当な塗装作業だけで外壁塗装を済ませてしまうと、塗膜によるバリア機能が十分に発揮されないどころか、塗膜の寿命が通常の半分以下、あるいは数か月で尽きてしまいます。
下地処理も、塗装自体も、相応のプロの技量がなければ適切に行うことはできません。
自分で外壁を塗装しようと思ったら、かかる費用は塗料代と道具代ぐらいだけですが、たとえそれだけでも、それに見合うような外壁塗装の効果を発揮できることはまずありません。
本職さんが自宅の外壁塗装をするのでもない限り、プロである塗装業者に依頼して、高品質な外壁塗装の施工をしてもらうことをおすすめします。
外壁塗装が劣化するスピードは、使用する塗料や施工技術、環境的要因などさまざまな要因によって決まります。
一般的な耐用年数に未たない時期でも外壁塗装が必要になるケースもありますので、「チョーキング現象」のような塗膜劣化を知らせるサインを見逃さないようにしましょう。
外壁塗装の適正な費用を決める要因を徹底的にチェック
業者に外壁塗装を依頼した場合の費用について解説します。
どのくらいの費用がかかるかという相場を知っておけば、業者から見積もりをもらって依頼先を決める際に役立つと思います。
外壁塗装で業者に支払う料金の相場は「塗装面積」によっておおまかに決まるといえます。
外壁の塗装料金の内訳は、ざっくり言うと以下のとおりです。
・塗料代
・人件費
・足場代
・諸費用
これらのうち「塗料代」も「人件費」も「足場代」も、外壁塗装を行う面積が広ければ広いほど高くなることは、理解しやすいでしょう。
塗装面積の分だけ塗料を使うことになりますし、面積が大きければ手間もそれだけかかり、人件費も高くなるわけです。
足場代も、塗装が必要な面積が大きければそれに応じた足場が必要になり、その分だけ足場代も高額になるでしょう。
このように、塗装面積が大きいほど、外壁塗装での業者の費用も高額になっていきます。
ということは、自宅の塗装面積を大まかに把握すれば、業者にかかる費用がどれくらいになるのかということがわかるということになります。
とはいえ、ご自分が住んでいる家の表面積や塗装が必要な面積がどれぐらいかということを把握している人は少ないと思います。
そんなとき目安となるのは、「自宅の坪数」です。
以下は一般的な住宅における、建物の坪数ごとの平均的な費用の相場です。
実際には業者の見積もり金額と多少の違いがあることもありますので、注意してください。
坪数 | 外壁塗装にかかる平均金額 |
---|---|
10坪 | 約20〜40万円 |
20坪 | 約40〜70万円 |
30坪 | 約60〜100万円 |
40坪 | 約80〜130万円 |
50坪 | 約100〜160万円 |
60坪 | 約120〜200万円 |
ここで言う坪数は全階層を合わせたものです。たとえば1階20坪+2階10坪の建物なら、合計で30坪という計算になります。
なぜ建物の坪数で外壁塗装の費用相場を知ることができるのかというと、坪数を利用しておおまかな塗装面積を算出できるからです。
実際には、建物の外壁の塗装面積(建物側面の面積から窓などの非塗装部分を除く面積)を正確に計測しようとしたら、かなり大変です。
そこで業者は、次のような簡易的な計算式で建物の塗装面積を求めています。
延床面積(㎡)×係数1.2
※ ㎡換算は、坪数×3.3を使用
これで簡易的に塗装面積を算出できますので、一般的な塗装の費用を算出できます。
もし、外壁の塗装だけではなく、同じ業者に「屋根の塗装」も依頼する場合は、建物の坪数や屋根の大きさ・形状・勾配などにもよりますが、外壁塗装分の費用に加え、屋根の塗装代30~40万円が総額になります。
もし、塗装費用を少しでも抑えたいなら、外壁塗装と屋根塗装をセットで依頼するのはおすすめです。
その理由は、「足場代が節約できるから」です。
屋根を塗装する際には、外壁を塗装するときと同様に足場を設置します。
つまり屋根塗装単体で依頼するよりも、外壁塗装とセットで依頼したほうが、同じ足場を使えて足場の設置費用を節約できるのです。
雪国のように屋根の勾配が急になっている家の屋根を塗装する場合、その費用は勾配がなだらかな場合よりも高額になります。
なぜなら、屋根の勾配が緩やかなら屋根に登って作業することができるおですが、勾配が急な場合だと、屋根の上で作業するのが難しいため、足場を設置してそこで塗装作業を行うことになるからです。
その足場代の分だけ、費用が多くかかるので、屋根の勾配が急だと屋根塗装の費用が高額になりやすいのです
外壁や屋根の塗装は、塗装する面積が同じでも作業に手間がかかるとその分費用が高くなります。
作業にかかる手間は外壁の形状や屋根の大きさなどの条件によって変わります。
相場よりも高額な費用が見積もられた場合はそのような作業の手間が影響していると考えましょう。
外壁塗装の適正な費用を決める要因を徹底的にチェック
外壁塗装を業者に依頼するには、実際に業者に現地を見てもらい、見積もり書を出してもらいます。
なるべく複数の業者から見積もりをもらうのがおすすめですが、実際にもらった見積もり書の見方について説明しましょう。
作業項目 | 面積(㎡) | 単価(/円) | 合計(円) |
---|---|---|---|
足場設置 | 119㎡ | 800円 | 95,200円 |
飛散防止ネット | 119㎡ | 100円 | 11,900円 |
高圧洗浄(塗装部分) | 119㎡ | 300円 | 35,700円 |
養生 | 119㎡ | 250円 | 29,750円 |
シーリング打ち替え | 119㎡ | 800円 | 95,200円 |
下地補修 | 15,000円 |
作業項目 | 面積(㎡) | 単価(/円) | 合計(円) |
---|---|---|---|
下塗り(シーラー) | 119㎡ | 800円 | 95,200円 |
中塗り(水性セラミックシリコン) | 119㎡ | 2,500円 | 297,500円 |
上塗り(水性セラミックシリコン) | 119㎡ | 2,500円 | 297,500円 |
その他費用 | 合計(円) |
---|---|
廃材処理費用 | 13,000円 |
運搬・交通費 | 14,000円 |
合計費用 | 999,950円 |
---|
見積書には、上記のように「何に何円の費用がかかっているか」ということがわかるように、項目ごとに計算された費用が掲載されています。
上記の見積書はサンプルとして簡略化していますが、業者によっては項目名などが違っていることもあるでしょう。
業者によっては「式」「一式」という単位を使ったりもしますし、別な業者では非常に細かく、誰にでも一目で何に何円使うことになるのかをはっきりと掲載していたりすることもあります。
「一式」だけで数量や単価がわからないときは、遠慮なく質問してみてください。具体的な内容を教えてくれるはずです(業者によっては回答をはぐらかすケースもありますので、注意してください)。
外壁塗装の見積書を見る際は、合計金額の部分だけではなく、各項目や数字がちゃんと細かく記載されているかをまず確認してください。
前述のとおり、業者によっては「一式」や「その他」で金額をまとめた簡単な見積書しか出してくれないところもあります。
そのままでは何にいくら使うことになるのかが不明瞭です。
シンプル過ぎるような見積書を提示されたら、その業者の担当者に具体的な内訳を聞いてみて、ご自身が納得できるように説明してもらってください。
もし、説明がなくて詳細が分からず、不安が解消されなかったら、その業者に依頼することは避けたほうがいいでしょう
ほとんどの優良業者は、上記のように各項目ごとに面積と単価を記載し、項目ごとに細かな合計金額を記載した見積もり書を提出します。
もし、複数の業者から見積もりを取り寄せた相見積もりで、どの業者も対応が丁寧だから、どこに依頼すべきか悩む、という場合は、より分かりやすい見積もり書を出してくれた業者を選ぶ、というのも一つの手段です。
もちろん、丁寧な見積書でも、見積書の内容に少しでも気になる点があれば、遠慮なく質問してみてください。
その際の業者の対応の仕方が、信頼できる業者かどうかを見極めるヒントになることもあります。
わかりにくい見積書を出してくるのは、業者(担当者)自身がよくわかっていないので適当な費用を上乗せしているのかもしれません。
そんな業者には絶対に発注すべきではありません。
知識だけでなく技術も伴っていないことが予想されます。
そのように見積もりで怪しいと思った業者には依頼すべきではありません。
外壁塗装の適正な費用を決める要因を徹底的にチェック
外壁塗装の費用は、時には100万円を超えることもあります。
頻繁に実施するものではありませんが、費用は少しでも安く抑えたいはずです。
外壁塗装の費用を変動させる要因のうち、多くを占めているのが「塗料の種類」です。
塗料の種類が要因になって費用を変動させる、というのは、簡単に言えば塗料ごとに料金が大きく異なるということです。
塗料の種類 | 塗料の単価 |
---|---|
アクリル塗料 | 1,000〜1,800円/㎡ |
ウレタン塗料 | 1,500〜2,500円/㎡ |
シリコン塗料 | 1,800〜3,500円/㎡ |
フッ素塗料 | 3,000〜5,000円/㎡ |
上記のように、「アクリル塗料」と「フッ素塗料」では、面積あたりの単価が数倍の差があります。
基本的には最新の塗料であるほどに単価が高額という傾向があります。施工1回あたりの費用を抑えたい、塗装面積が広いので単価を抑えたい、という場合には、単価が安い塗料を選択するのがおすすめします。
ただし、安い塗料に問題がないわけではありません。安易に「安いから」というだけで塗料の種類を決めてしまうのも考えものです。
単価が安い塗料の最大の問題点は、「耐用年数が短い」ということです。
塗料の種類 | 耐用年数 |
---|---|
アクリル塗料 | 3〜8年 |
ウレタン塗料 | 5〜10年 |
シリコン塗料 | 7〜15年 |
フッ素塗料 | 12〜20年 |
このように、アクリル塗料のような単価の安い塗料は、フッ素塗料と比べると数分の1の耐用年数しかありません。
耐用年数が短いということは、塗膜が劣化して外壁塗装の再施工が必要になるまでの期間が短い、つまりより高い頻度で外壁を再塗装しなければならないということです。
単価の高い塗料なら10年単位で塗膜を維持できるのに、安い塗料は数年で塗膜が劣化してしまうので、すぐにまた再施工を行わなければならないことになります。
アクリル塗料やウレタン塗料は確かに単価が安く、1回あたりの塗料コストは抑えられます。
しかし単価の安い塗料は耐用年数が短く、再施工を行う頻度が高くなります。
塗料コストを抑えられても、人件費や足場代などは節約できません。
これに対して、単価の高い塗料は施工1回あたりの費用は塗料の分だけ高額になりますが、耐用年数が長いので次の再施工までの期間が長く、高性能な塗料なら数十年の単位で塗膜を維持できるので、当分は再施工を考えなくて済みます。
高性能で耐用年数が長い塗料の1回の施工に対して、コストの安い塗料では数回の再施工が必要になることを考えると、そのたびに費用が発生するのでかえって非経済的だということがわかります。
それを考えると、単価は高くても耐用年数の長い塗料を使ってもらった方が、最終的に業者に支払う施工費用を節約できる可能性が高いわけです。
新発売の塗料などの場合、実地データが少ないので耐用年数はあくまでも「理論上の数字」ということになります。
古い塗料は、実績から正確な耐用年数が判明しているので、信頼できるでしょう。
最新の塗料を使用する際にはその点を念頭に置いておきましょう。
外壁塗装の適正な費用を決める要因を徹底的にチェック
「自分の家ではどのくらいの費用になるのだろう?」ということを簡単に計算してみるにはどうしたらいいでしょうか。
まず、前述のとおり塗装費用は基本的に「家の大きさ」に依存します。塗装面積が広くなればなるほど、塗料代も足場代も人件費もかかり、施工費用の総額が高くなります。
しかし、家の広さ以外にも外壁塗装のコストは次のような要因で変動します。
1つ目の要因は「使用する塗料のグレード」です。
前述のとおり、塗料は種類ごとに単価が異なります。高性能で耐用年数の長い塗料を使うほど塗料代が高騰します。
もちろん、単価の安い塗料を使えば1回あたりの施工費用はその分だけ節約できますが、再施工の頻度が短くなります。
2つ目の要因は「外壁・屋根の種類」です。
例えば外壁の種類がサイディングやALC外壁の場合、目地のメンテナンスも必要になるため施工費用が高くなります。
また、ストレート屋根に塗装工事をする場合、棟板金の釘打ちやタスペーサーの挿入などが必要になるため、その分だけ施工費用が高くなります。
3つ目の要因は「建物の階数・屋根の勾配」です。
例えば3階建ての住宅の外壁を塗装する場合、足場も3階まで組むことになりますので、その分、通常より多くの時間と人員を必要とします。
また、屋根が急勾配だとやはり足場を設置しなければならなくなるため、その分だけ施工費用が高額になります。
4つ目の要因は「付帯物の個数」です。
付帯物がある箇所は外壁の塗装面積が減るので、その分だけ料金は安くなります。
ただし、逆に「付帯塗装費用」がかかることもあります。
5つ目の要因は「塗料の色の種類」です。
外壁塗装を行う場合、外壁と屋根それぞれで3~4色以内でまとめるのが一般的ですが、
特定の部位だけに何色も使用すると、塗料代と手間代が加算されて施工費用が高くつきます。
6つ目の要因は「塗装箇所の劣化状態」です。
経年劣化が進んでしまった外壁や屋根は、状態が悪ければ塗装前に一度補修工事を行わなければなりません。
外壁塗装の工賃を安く済ませるためには、外壁や屋根の劣化が進む前に施工を行うことが重要です。
7つ目の要因は「工事依頼をする業者」です。
例えばハウスメーカーに塗装を依頼すると、彼らは建築に関する知識は豊富ですが、外壁メンテナンスに関する知識を持っていないこともあります。
どうするかというと、彼らは提携している下請けの会社や工務店に外壁塗装を依頼します。そのため中間マージン料が発生し、直接依頼するよりも高くつく結果になります。
同じ業種の場合でも、業者ごとに料金設定は異なりますので、相見積もりで金額面についてもきちんと比較したほうがいいでしょう。
このように外壁塗装の施工費用は、さまざまな要因によって変動します。
場合によっては相場とはかけ離れた金額になることもあるでしょう。
坪数からおおよその相場は把握できても、本当にその金額内で見積もり価格が提示されるとは限りません。
プロである業者も、実際にどのような作業現場であるかを決定するまでは、具体的な施工費用を算出できません。
要するに、具体的な施工費用の金額は、業者に現地に来てもらって、現地の状況を確認してもらったうえで見積もりをしてもらうまでは、まったくわからないのです。
とはいえ、ある程度の条件を仮定して、大ざっぱな費用を事前に把握したい人もいると思います。
そんなときに役に立つのが「シミュレートツール」です。
外壁塗装を手掛ける業者の中には、いくつかの条件を入力ればおおよその費用相場を算出してくれるツールを無料で提供しています。
あくまでも目安で、具体的な金額を知りたいときは現地での見積もりをとってみてください。
事前にある程度の金額を把握できれば予算を確保する余裕もできますので、ご自宅の外壁塗装をお考えの方はこういったシミュレートツールを探して、ご自宅の場合どのくらいの費用になるのかをシミュレートしてみてください。
業者によって、利用できる塗料と利用できない塗料があります。
とくに最新の塗料を取り扱っていない業者は多いと思います。
気になる塗料があるような場合には、その塗料を取り扱っている業者を厳選して、見積もりをとってみてください。
外壁塗装の適正な費用を決める要因を徹底的にチェック
外壁塗装の費用はそれなりに高額ですから、やはり少しでも抑えたいと思います。
少しでも安く外壁を塗装してもらえる方法をいくつか紹介します。
1つ目の方法は施工する時期を「梅雨や冬」にすることです。
というのも、梅雨や冬は外壁塗装には向いていない時期なので、工事費用が安くなる傾向にあるのです。
外壁塗装というものは一刻を争うような緊急性の高いものではありません。
急いで施工しなければならないという何らかの事情がない限り、これらの時期に業者に問い合わせてみるのも良いでしょう。
もっとも、この時期が外壁塗装に向いていないのは、雨雪などで作業が中断しやすいからです。つまり施工が休み休みになり、工期が長くなりやすいというデメリットもあります。
工事が延長されたからといって追加料金を請求されることは基本的にありません。工事期間と塗装費用のどちらを優先するかということで、施工時期を決めるといいでしょう。
2つ目の方法は「助成金・補助金、火災保険などを活用する」ことです。
助成金・補助金や火災保険を使って塗装工事をした経験・知識がある業者なら、適切なアドバイスをしてくらたり、申請代行をしたりしてもらえます。
お住まいの地域によっては、自治体から外壁塗装の「助成金」や「補助金」が出ることがあります。
例えば「省エネ住宅改修補助金」や「住宅リフォーム資金助成」といったものがあります。
これらは自治体によって利用するための条件が異なりますので、各自治体のホームページで制度の詳細を確認してください。
台風や大雨などによる被害を修復するための工事なら、「火災保険」が適用できることがあります。
火災保険に当てはまりそうな方は、保険証書などをチェックしてみて、必要に応じて保険会社の担当者に問い合わせてみると良いでしょう。
ただし、該当しないケースで虚偽の火災保険申請を行うことはNGです。
3つ目の方法は「相見積もり」です。
外壁塗装の費用を抑えたいなら、なるべく複数の塗装業者に見積もりを依頼し、相談・比較してみるのがおすすめえす。
施工料金は業者ごとに設定が違いますから、複数の業者が出してきた見積もり書を比較すれば、どの業者の施工費用が安いのかがわかります。
建物の状況やご希望の工事内容によっては、前述の補助金や火災保険を利用できるケースもありますので、相見積もりによって、それらに詳しい業者がいることがわかったら、個別に依頼することでお得に外壁塗装を実施できることもあるでしょう。
4つ目の方法は「屋根塗装も一緒に依頼する」ことです。
屋根塗装を依頼すると、当然その分だけ費用総額は高額になります。しかし同じ足場を使い回せるので、屋根塗装を別途に依頼するよりも、その分だけ費用総額は抑えられます。
屋根と外壁では塗装を行うタイミングが同時にならないこともありますが、前回の屋根塗装から何年も経過しているような場合には、屋根の塗装が劣化しているかどうかも確認してもらい、その結果次第でセットで依頼してみましょう。
「地元密着型の業者」や「自社施工の業者」に依頼すると、大手よりも費用が安くなることがあります。
地元密着の業者では施工を担当するのが自社スタッフのため、大手が下請け業者などを使って施工するのに比べると、中間マージンなどがない分、経済的に工事をできます。
外壁塗装の適正な費用を決める要因を徹底的にチェック
外壁塗装で業者に支払う料金を少しでも安く抑えようと考えるあまり、業者選びに失敗してしまう人もいます。
次のようなポイントを念頭に、外壁塗装の業者を選んでください。
相見積もりの結果、「他社よりも大幅に安い業者」が見つかったら、その業者は「悪徳業者」の可能性があるので、要注意です。
悪徳業者は、最初の段階では安い金額を見積もって契約を迫り、施工後になって追加料金などの名目で費用をせりあげてくることが多いのです。
もちろん、地元密着で余計なコストをかけずに安くて優良な業者もありますので、安いこと=悪徳というわけでは決してありません。
悪徳業者を見極めるには、他にもいくつかポイントがあります。複数のポイントに引っかかるようなら悪徳業者の可能性を疑ってみましょう。
悪徳業者を見分けるポイントとしては、他に「料金の前払い(先払い)」ということがあります。
たいていの優良業者は「施工後の後払い」です。業者によってはローンやクレジットカード払いなど、さまざまな支払い方法に対応しています。
一方、悪徳業者の中には、すでに見積もりの段階から支払いを要求してきたりします。
悪徳業者の悪質な点は、お金を支払わせるだけ払わせておいて、その後は音信不通になるというやり口です。
「優良業者は先払いさせない」ということを念頭に置き、先払いを要求してくる業者は悪徳業者の可能性が高いとを覚えておきましょう。
悪徳業者を見分けるポイントとしては、他に「見積もりの内容」が挙げられます。
記事前半でも書きましたが、優良業者は見積もりに「一式」などの大ざっぱな単位は極力使用しません。各項目ごとに細かく計算結果を表示していることが多いです。
もしわかりにくい部分があっても、質問すればきちんと回答してくれるはずです。
しかし、悪徳業者の場合は見積もり内容がいいかげんであったり、そもそも見積書を作成しなかったり、質問しても回答をはぐらかしてきたりします。
このような疑わしい態度をとる業者とは、絶対に契約しないようにしましょう。
すでに住宅ローンを利用中の場合は、同じ借り入れ先に相談することでリフォームローンと住宅ローンの一体型商品に借り換えできるかもしれません。
その場合、減税制度(所得税の減額措置)の対象になる可能性があります。
外壁塗装の適正な費用を決める要因を徹底的にチェック
最後にもう一度、DIYで自分で外壁塗装を行うことについて考えてみたいと思います。
費用を最も安く済ませたいということを考えていくと、究極的には「自分で塗装する」という選択肢に行き着くからです。
DIYは本当に外壁塗装の費用を節約できるのでしょうか。
結論から述べると、外壁塗装の本格的なスキルをお持ちでないかぎり、DIYでの外壁塗装はおすすめできません。
理由はいくつかありますが、第一に「塗膜の寿命」ということがあります。
外壁塗装では、下地処理を適切に施し、その後、数回に分けて塗装を行っていきます。そうした工程を経ることではじめて頑丈な塗膜を形成できるわけです。
ただ塗料を用意し、外壁に塗っているわけでは決してありません。
仮に、外壁塗装の手順についてある程度の知識を有していたとしても、実際に塗装を行うための技術が伴っていなければ、満足のいく外壁塗装にはなりません。
結果、素人の外壁塗装では塗膜がすぐにダメになってしまい、すぐに再施工が必要になるという事態に陥るのが関の山なのです。
2つ目の理由としては「高所作業によるケガのリスク」です。
たとえば2階建ての家の外壁を塗装したり、場合によっては屋根を塗装したりするために屋根に上って塗装作業を行わなければなりません。
これらの作業は高所で行うわけですから、どうしても高所からの転倒・落下によってケガをしてしまうリスクと背中合わせです。
高所作業に慣れていない方は、かなりの確率でケガをしてしまうことになると思います。
費用を惜しんだために入院するようなケガをしたり、運が悪ければ一生を棒に振るようなことになりかねないのです。
業者に依頼すれば、しっかりと足場を設置して安全に作業してくれますので、ケガのリスクはほとんどありませんし、そもそも住人は作業しませんから、住人が怪我をするリスクは完全にゼロです。
3つ目の理由としては「業者の塗料の方が性能が高い」という点です。
ホームセンターに行けば外壁を塗装する塗料を置いてあるように見えますが、実は業者が使うようなプロ仕様の塗料は専門店に行かなければ購入することはできません。
プロ仕様の塗料は塗料代だけでも相応の出費になります。
それなら、最初から業者に依頼してプロ仕様の塗料をプロの技術で塗装してもらった方が手っ取り早いのです。
また、業者に任せるなら、「こういう外壁に塗装にしたい」と好き勝手な希望を伝えるだけで、それに極力近い最善のプランで施工してくれるでしょう。
業者の多くは、どういう塗料を使用するかということでさまざまな塗装プランを設定しています。
外壁をどのように塗装してほしいかを伝えることで、最適なプランを選んでくれますので、気軽に相談してみましょう。
外壁塗装の適正な費用を決める要因を徹底的にチェック
外壁塗装で業者に支払う金額にはある程度の相場があり、事前にシミュレートして把握することができます。
ただしそれはあくまでも目安で、状況によっては相場よりも高い費用になってしまうケースもあります。正確な費用を知るためには、現地に来てもらって見積もりを依頼するのが一番です。
また悪徳業者に引っかかったりしないためには複数の業者から見積もりをもらって、相見積もりすることがおすすめです。相見積もりをとれば安い業者はどこかを知ることができるだけでなく、各社の見積もりの書き方を比較することもできます。いい加減な見積もり書を出してきたり、質問しても答えてくれないような業者には依頼しないほうが得策です。
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