工場の屋根を再塗装して経営を向上させよう

irodori column

工場は夏場に温度が上昇し、そこで働く従業員が熱中症に陥ることがあります。
また熱や暑さで製造・保管している製品に影響が出ることもあります。
こうした猛暑対策として有効なのが屋根の再塗装です。
しかし、「どんな塗料がいいのか」「いつ再塗装すべきなのか」など、多くの疑問があるのではないでしょうか。

本記事では、屋根塗装に適した塗料の選び方や、塗装工事を行うべきタイミングについて解説していきます。

工場の屋根を再塗装して経営を向上させよう

工場の折板屋根とは?

まず、工場の屋根に多い「折半(せっぱん)屋根」について説明しましょう。

折半屋根とは、「0.6~1.2㎜厚のガルバリウム鋼板(鉄にアルミや亜鉛などをメッキした素材)」を波型に折り曲げて形成した屋根です。軽量かつ頑丈な構造をしているのが特徴です。

折半屋根の傾き方向には継ぎ目がないので、工場のような大きな建物の屋根に適しています。一般の建物のように下地となる野地板やルーフィングを用意する必要がなく、専用の取り付け金具を利用して屋根を固定しているので、短期間で施工でき、工事費用も安く抑えられます。

ガルバリウム鋼板は金属素材でありながらサビにくいという特性があるので、サビに強く、サビによる破損リスクも抑えることができます。

折板屋根のメンテナンス

この折半屋根を長持ちさせるには、定期的にメンテナンスを行って状態を良好に保ちつづける必要があります。

中でも重要なのは屋根塗装です。

屋根も外壁と同じように、定期的に塗装することでサビなどの影響を最小限に抑え、屋根の耐用年数を長持ちさせられます。

とくに、折半屋根を固定するためのボルトが露出しているタイプの屋根の場合には、ボルト部分がサビてしまい、サビがどんどん拡大してしまうリスクがあります。ボルトが露出していないタイプの屋根の場合よりも早めに屋根塗装を考える必要がある点に注意が必要です。

イロドリからのアドバイス

折板屋根は斜面方向への継ぎ目がないため、屋根の継ぎ目から雨漏りが発生するリスクもないことになります。
さらに波型の構造をしているため水はけがよく、水が滞留して雨漏りになるリスクが低いことも折板屋根のメリットです。

工場の屋根を再塗装して経営を向上させよう

工場の屋根を定期的に再塗装するべき理由

工場の屋根を定期的に塗装することのメリットについて、もう少し詳しく説明しましょう。

工場というものは、利益を生み出すための重要な施設です。

私たちイロドリでは、一般住宅だけでなく工場の屋根塗装も承った事例をたくさん有していますが、工場の塗り替えは、押さえるべきポイントが大きく異なります。

一般住宅の場合、外壁や屋根の再塗装を行う目的は、美観、耐久性の向上、快適性などです。これに対して、工場における再塗装は、企業の利益に直結するものです。

工場の屋根の再塗装の具体的なメリットは、次のようなことです。

資産価値を維持できる

外壁や屋根の塗装は、建物を紫外線や雨水から保護してくれます。

ただし時間が経過するにつれ、塗装した塗膜は経年劣化してしまいます。定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、塗膜の保護機能が失われ、建物そのものにダメージを与えてしまうことになりかねません。

適切なタイミングで工場の屋根を再塗装することは、工場建物の資産価値を維持し、より永く工場を稼働させるために不可欠なのです。

光熱費を削減できる

近年は各塗料メーカーの開発が進み、塗料の性能が大幅に向上しています。

このため、再塗装によって工場内の夏場の温度上昇を大幅に抑えることができます。

なぜなら、屋根の再塗装によって、屋根表面温度を下げることができるので、と室内温度も下がるのです。

再塗装を行うと屋根の表面で-15~20℃、室内温度で-2.3℃下がるとされており、通常塗料に比べ付加価値のある塗装工事になります。

冷房設備のある工場の場合、電気使用量を低減させることができ、光熱費が削減できます。

工場内の温度変化を少なくすることで、工場の外壁材や屋根材への負荷が低減され、寿命を延ばすことになります。

労働環境を改善できる

再塗装によって工場内が快適な温度になることで、そこで働く従業員の作業効率が上がり、生産性の向上につながり、ひいては製品のクオリティにも影響を及ぼします。

企業イメージを向上させられる

屋根がみすぼらしく汚れている工場はイメージがよくありません。取引先はもちろん、近隣住民、社員に「建物の管理もできない会社」「お金がない=危ない会社」と思われる可能性が高いでしょう。

定期的なメンテナンスで工場や倉庫の美観を保つことは、様々な点で企業イメージの向上に貢献します。

また、規模の大きい工場ではCO2削減に取り組む必要があります。屋根の再塗装によって工場内の温度を下げれば、年間で大きなCO2削減・コスト削減につながります。

費用対効果が高い

あとで詳しく説明しますが、屋根を塗装するサイクルは約10年に一度です。再塗装のための費用はかかりますが、その後10年間は費用がかからないということです。

一時の出金を惜しむ間にも、冷房などの電気代はかかりつづけ、資産価値は失われ、働く人の意欲は下がり続け、企業イメージも悪くなることを考えると、屋根塗装の初期費用を惜しむべきではないのではないでしょうか。

イロドリからのアドバイス

工場の美観を維持すれば周辺住民からの印象が良くなり、従業員のモチベーション維持にも役立ちます。
塗装をせずボロボロの状態だと「台風のときに何か飛んできそう」といった悪いイメージを持たれ、ちょっとした騒音でも会社のイメージを悪化させます。
従業員も、管理が行き届いた清潔な建物に出勤したほうがモチベーションが向上します。

工場の屋根を再塗装して経営を向上させよう

工場の屋根塗装にかかる費用相場

工場の屋根塗装費用は、一般住宅とは異なり、工場建物の規模や用途、材質などによって大きく変わります。

塗料ごとの費用目安

いくらケースバイケースとはいえ、目安もわからないのではイメージできませんので、工場の屋根塗装にかかる費用の目安をあえて大まかに言うと、「50万円~1000万円以上」ということになります。

50万円と1000万円ではだいぶ違いますが、これは「塗料のグレード」と「塗装面積」で塗装にかかる費用が決まるからです。

まず塗料は大きく以下の4種類です。

塗料 塗装費用
ウレタン塗料 1,800円/㎡
シリコン塗料 2,000円/㎡
フッ素塗料 2,500円/㎡
遮熱塗料 2,500円〜/㎡

工場の屋根の塗装に適した塗料がどれかということは後で詳しく説明します。

折板屋根の塗装で重要な塗装面積の求め方

次に、費用に関係するもうひとつの要素「塗装面積」について説明します。

折半屋根の塗装に限りませんが、屋根や外壁を塗装する際にはコストの計算をするために「塗装面積」を求める必要があります。

しかし、折半屋根は波型で平たんではないので、通常の屋根塗装や外壁塗装とは異なる計算式で塗装面積を求めなければなりません。

正確には凹部の斜辺の長さを測ったりしなければなりませんが、簡易的な計算方法として、面積に「塗装係数」をかける塗装面積の求め方があります。

折半屋根の塗装面積 = 屋根面積 × 塗装係数1.4~1.7

上記の計算でほぼ正確に塗装面積を求めることができます。ただし、そもそも屋根面積を正確に測るなどの作業が必要ですので、詳しくは塗装業者から見積もりをとってもらい、相見積もりで比較検討することをおすすめします。

イロドリからのアドバイス

折半屋根には下地がないため、雨漏りが発生すると雨水を受け止める部分がありません。
このため雨水がダイレクトに工場内に侵入してくることになります。
工場内の機械や資材が濡れて損害を受けることになりますので、定期的に屋根の状態を確認し、雨漏りが発生する前にメンテナンスを実施してください。

工場の屋根を再塗装して経営を向上させよう

工場の屋根塗装に使用する塗料の種類

次に、各塗料の特性について解説していきます。

全体的には、単価が高い塗料ほど耐用年数は長くなると考えていただいていいでしょう。

なお、「アクリル塗料」を用いる塗装業者もありますが、私たちイロドリではアクリル塗料を使用しません。なぜかということは、下記の記事で詳しく説明しています。

防水性が高く安価なウレタン塗料

ウレタン塗料はウレタン樹脂を主成分としており、柔軟性と密度が高い塗料です。ツヤがあるタイプのウレタン塗料は高級感があり、美しい仕上がりになります。

耐用年数は5~7年ほどで、ランクの高い塗料に比べると短いのがデメリットです。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

最もスタンダードで費用対効果が高いシリコン塗料

シリコン塗料はシリコン系樹脂を主成分とする、撥水性・防汚性に優れた塗料です。光沢はウレタン塗料以上にあり、美しい仕上がりになります。

耐用年数は7~12年ほどでコストパフォーマンスが高く、近年では最もよく用いられる塗料です。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

耐久性が高い高級塗料、フッ素塗料

フッ素塗料の主成分はフッ素樹脂です。耐摩耗性・防汚性と耐熱性が高いことが特徴で、汚れを弾きやすく、藻やカビを防ぐ効果があります。

耐用年数は10~15年ほどで、ウレタン塗料やシリコン塗料よりも長持ちします。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

熱を通さないため工場・倉庫に適している遮熱塗料

遮熱塗料というのは、上記のシリコンやフッ素などとは異なり、遮熱の機能をもたせた塗料です。遮熱塗料の中にも塗料のグレードがあり、グレードが高いほど耐用年数が長くなります。

工場の屋根塗装には、この遮熱塗料が最も適しています。

遮熱塗料には太陽光を効率的に反射する成分が含まれており、工場の屋根材そのものの温度上昇を抑えることができ、工場内への熱の浸透率を下げる効果があります。つまり工場内の温度上昇が抑えられ、空調の負荷が軽減されることになります。

遮熱塗料は、工場の折半屋根のような熱伝導率の高い金属でできた屋根には効果が高く、工場の屋根塗装によく使用されています。

私たちイロドリでは、優れた遮熱塗料「ミラクール」を使用しています。

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工場の屋根はいつ再塗装すべきか

工場の屋根に限らず、塗装してから時間が経過するにつれ、塗膜は劣化していきます。

定期的に再塗装することで屋根を保護し、屋根材の劣化を防止するのがおすすめです。

塗膜を劣化させる要素を具体的に言うと、「紫外線」「雨水」「塩分」「炭酸ガス」「温度変化」などです。

工場がある環境にこれらの要素が多いほど、塗膜は早く劣化していきます。

一般住宅に比べて面積が大きく、屋根も大きいため、工場は一般住宅より日差しの影響を強く受けることになります。

再塗装の適切なタイミングとは、塗膜が劣化して性能がなくなる前ということになります。

塗料ごとの耐用年数

塗料の耐用年数は下記のように異なるため、いちがいには言えませんが、「約10年」が大まかな目安になります。この目安にしたがって再塗装を行っていけば、経済的に工場の状態を維持できます。

塗料 耐用年数
アクリル塗料 5年(現在ではあまり使われません)
ウレタン塗料 8年
シリコン塗料 10年
フッ素塗料 12年

上記の耐用年数は塗料メーカーが発表しているもので、これを超えていたら、特に不具合が見当たらなくても再塗装をおすすめします。

塗装状態をチェックする

前記した塗料ごとの耐用年数を超過する前でも、塗料の汚れや傷みが目立つ場合は塗替えを検討しましょう。

正しく現場チェックを行わずに状況を甘く見ると、適切な再塗装のタイミングを知ることができません。また、業者に見積もりを依頼する際に正しく状況を伝えることができず、その後の作業がうまく進まなくなる可能性もあります。

以下に具体的なサインを説明しますが、次の記事で解説した「外壁塗装を行うタイミング」とほぼ準じていると考えていただいて差し支えありません。

チョーキング

チョーキング

古い外壁などは、触ると粉っぽいものが手に付いたりする現象です。塗料の塗膜が紫外線などの影響により、劣化が進んでしまうことによって起こります。

サビ

サビ

サビに強いガルバリウム鋼板で作られた折半屋根であっても、絶対にサビないというわけではありません。折半屋根では固定するためのボルトがサビて、そこからサビが拡大するケースが多いです。屋根のサビは穴が開いて雨漏りの原因になりますので、サビの程度が軽いうちにサビの撤去と屋根塗装を検討してください。

色あせ

塗装してからしばらくは綺麗な色を保っている塗膜も、経年劣化が進んでくるとだんだん色あせ、見栄えが悪くなります。ある程度塗膜の劣化が進んでいることを意味しているので、それを考慮して屋根塗装を検討するのにふさわしいタイミングです。

塗膜のふくれや剥がれ

劣化が進むと次第に塗膜がふくれ、剥がれやすくなっています。塗膜が剝がれてしまった部分は、屋根を保護する部分がなくなっているということなので、その部分には紫外線や雨水などの影響がダイレクトに及んでしまいます。この状態を放置すると、サビや雨漏りなどのリスクが高まっていきます。

イロドリからのアドバイス

塗料の耐用年数に満たず、劣化のサインが見られない場合でも、屋根自体の性能を高めたいときにはグレードの高い塗装への塗り替えが有効です。
基本的にはグレードの高い塗料ほど、防水や断熱の性能が高くなります。
またグレードが高い塗料はより耐用年数が長く、長期的に考えると維持費を抑えられます。

工場の屋根を再塗装して経営を向上させよう

工場の塗装メンテナンスについて知っておくべきこと

最後に、工場の屋根塗装メンテナンスに関連して注意すべきポイントを解説します。

折板屋根の耐用年数

折半屋根そのものの耐用年数は、一般的に20~30年ほどとされています。

ただし、メンテナンスをどの程度きちんと実施してきたか、その建物が置かれた環境などの外的要因、そして屋根の使い方次第によっては、それよりも早く折半屋根がダメになってしまうこともあり得ます。

折半屋根を大規模にメンテナンスするにはかなりの金額がかかりますが、サビが広がったりして雨漏りするようになると、工場内の機械や倉庫の資材に大きな悪影響を及ぼします。

そうした被害のリスクを抑えるためにも、定期的に折半屋根を再塗装して良好な状態を維持し、耐用年数を長持ちさせることをおすすめします。

工場屋根の再塗装には補助金を活用できることがある

屋根塗装は「省エネ改修補助金」「リフォーム資金助成」といった補助金を受けられる可能性があります。

工場屋根の塗装に適している遮熱塗料は、省エネ塗料に分類されています。遮熱塗料を使用した塗装工事に補助金制度を設けている自治体もあるのです。

お住まいの自治体によって補助金の有無や詳細条件が異なりますので、自治体担当窓口にお問合せしてみてください。

なお、助成金や補助金は、ほとんどの場合、年度ごとに期限が定められています。予算の上限に達し次第、早く締め切られることもありますのでご注意ください。

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【まとめ】雨漏りなどのリスクを減らすために定期的にメンテナンスを実施しよう

工場の折半屋根にはメリットがありますが、サビが発生することもあるので、注意しないと機械や在庫が損害を受けてしまう可能性があります。

そのリスクを少しでも抑えるためには、定期的な塗装メンテナンスを実施することです。屋根を良好な状態で維持して、安心して業務を行ってください。

イロドリ株式会社では、さまざまな高性能塗料を使用した屋根塗装や外壁塗装のプランもご用意しておりますので、東京・神奈川・埼玉の屋根塗装のお悩みはイロドリ株式会社までご相談くださいませ!

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