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外壁塗装を成功させるコツはきちんとした「下地処理」を行うことです。下地処理の良し悪しは外見からは見分けづらいのに、なぜ下地処理が重要なのでしょうか。
本記事では、外壁塗装における下地処理の重要性について解説します。
外壁塗装における「下地処理」の重要性
外壁塗装工事というと、「ただ外壁に塗料を塗るだけ」と思っていらっしゃる方が多いようです。
しかし、外壁に何もせずに外壁塗装を行っても、実は十分な効果は得られません。
そのために行う工程が「下地処理」です。
下地処理にはどのような意味があるのでしょうか。
下地処理の最大の目的は「塗料と外壁の密着性を確保する」ことです。
例えば皆さんが日曜大工で木製の棚を作るとします。
木の表面はザラザラして木くずなどが付いているでしょう。そこにそのままペンキを塗っても綺麗な仕上がりにはなりません。
そこで木材の表面がなめらかになるようにヤスリをかけ、木くずを綺麗に清掃するといった工夫をすることになります。
外壁塗装も、基本的な考え方はそれとほとんど同じです。
いざ塗装工事を始めるといっても、すぐに塗料を塗りはじめるわけではありません。
まずは壁面に不着しているホコリやサビ、古い塗膜から浮き出た顔料や排ガス汚れなどを、高圧洗浄で洗い落とし、ひび割れなどを補修していくという工程を経なければ、これらが邪魔になって塗料が外壁と密着してくれないのです。
壁面のヒビを補修して塗装面を平滑に施工し、壁面の汚れを落とすことで外壁塗装の塗料がしっかりと外壁に密着するようにする工程のことを、外壁塗装の下地処理といいます。
外壁塗装前にきちんと下地処理を行わないと、施工後にさまざまな劣化現象が発生しやすくなります。
きちんと補修を行わずにひび割れの上からそのまま外壁塗装を行うと、塗料はこのひび割れに追随できなくなってすぐに割れてしまいます。
外壁のひび割れからは雨水が侵入してしまい、外壁が劣化する大きな要因になる可能性があるのです。
塗装する面の汚れを十分に除去しきれていないと、塗料が下地に密着せず、数か月~数年で剥離してしまう場合があります。
きちんと塗装できていれば、最低でも5年ほどは塗膜を維持できますが(期間は塗料により異なります)、剥離が発生すると、外壁を保護する機能が予想外の早さで損なわれていきます。
塗装前の「下塗り材」を塗った後の乾燥時間が十分でないと、閉じ込められた水分が気化して膨れが発生します。
塗膜が膨れてしまうと、上記の「剥離」の原因になり、外壁の保護機能に不安が残ります。
ケレンが十分でなかったり、防サビ材がきちんと塗布されていなかったりすると、サビが再発する可能性があります。
サビがあると金属部分の強度に問題が生じ、場合によっては建物の耐久性に大きなダメージを与えることにもなりかねません。
上記のように、下地処理は外壁塗装において重要な意味を有しています。
外壁塗装の業者を選定するときは、下地処理の重要性をちゃんと理解して施工してくれる業者であることを見分けた方がいいでしょう。
施工担当者が下地処理のことをよく理解していなかったり、知識が足りなかったりして、下地処理を十分に行わない手抜き工事をすると、前項に書いたようなさまざまな施工不良が発生することになります。
塗装そのものがどれだけ綺麗でも、その基礎となっている重要な下地処理が十分でなければ、外壁塗装の本来の効果は発揮されないのです。
詳しくは後ほど解説しますが、外壁塗装業者の選定においては、基本的には相見積もりをとるのがおすすめです。ただし見積もり金額が低いことだけを基準に依頼先を決めるべきではありません。
技術も高く料金も安いという素晴らしい業者もありますが、料金が安いというだけでは、仕事の質が良くないことも大いにあるからです。
外壁塗装は下地処理においていくつもの工程を経て行うものですから、施工が完了するまでには相応の期間を要します。
工程を省略してしまうと外壁塗装のメリットが薄れてしまいますので、時間がかかってもきちんと下地処理のような必要な工程はすべて実施してもらってください。
外壁塗装における「下地処理」の重要性
次に、下地処理の種類と手順について簡単に解説します。
外壁塗装で実施される下地処理は、塗装部位やその劣化状況によってさまざまな工程を必要とします。
代表的なものは以下の3種類です。
ひび割れを補修せず、その上にそのまま塗装を行うと、ひび割れに追随できず塗膜が割れて漏水などのリスクにつながるため、この下地処理を行います。
ヘアークラック(ひび割れの幅が0.3ミリ未満)の場合は、シーリング材などの補修材を擦り込みます。構造クラック(ひび割れの幅が0.3ミリ以上)の場合はひび割れ箇所を電動工具で溝を作ってからシーリング材で溝を埋める作業を行います。
サビが発生している金属面に塗料を塗るとサビが膨張して塗料が割れ、サビが拡大していくために、この下地処理が行われます。
具体的には、金属部に発生したサビをケレンで除去し、サビ止めを塗布する作業を行います。
木部の表面に古い塗料が残っていると、新たに塗装する塗料が付着しにくいため、この下地処理を行います。
具体的には、古い塗膜をケレンで除去し、塗料が密着するよう目荒しをする作業を行います。
「サイディング」はコストパフォーマンス・耐火性・耐久性に優れた建材です。ただしその主成分であるセメントは吸水性が高く、反ってしまうというデメリットがあります。
このためサイディングの外壁は水分が中に入らないようにしなければなりません。
ひび割れやシーリングの下地処理を適切に行い、その上から塗装工事をして防水性を高めることが重要です。
サイディング外壁のひび割れへの下地処理の手順は以下のとおりです。
1. ひび割れ部分を清掃する
2. プライマーを塗布する
3. シーリングを充填する
4. モルタルで表面を埋める
この費用は20万~40万円ほどかかるのが相場です。
サイディング外壁の、シーリングの補修の手順は以下のとおりです。
1. 古いシーリングを撤去する
2. バックアップ材を設置する
3. 養生してからプライマーを塗布する
4. シーリングを充填する
この費用は25万~50万円ほどかかるのが相場です。
「モルタル」は、セメントを主成分とする建材です。職人によっては、塗装材を施工していくことで自分好みに合わせたデザイン・仕上がりを選べます。
一方で、モルタルには地盤の揺れなどで基材が割れやすいという性質があり、ひび割れ・クラックには十分に注意が必要です。
モルタル外壁のひび割れへの下地処理の手順は以下のとおりです。
1. クラック部分をカットする
2. シーリングプライマーを塗布する
3. シーリングを充填する
4. 防水モルタルを塗布する
構造クラックなど大規模な補修工事を行い、その後塗装作業も行う場合、4,000~6,000円/㎡が相場と言われています。
なお、部分的に補修すると他の部分と色が合わず違和感が出てしまうために、全体的な塗装を行うこともあります。その場合は部分補修よりも費用が高額になります。
鉄でできた部分は塗装が劣化すると一気にサビが進行します。サビてしまったら発生したサビを丁寧に除去しなければなりません。
サビの除去が十分でなかったり、塗装時にサビ止めが使用されていなかったりすると、早期にサビが再発するリスクがあります。
鉄部のサビへの下地処理の手順は以下のとおりです。
1. 劣化した塗膜を除去する
2. サビを削り取る
3. ウエスで汚れを拭き取る
具体的に鉄部が何であるかによってこれにかかる費用は異なります。
軒天井やウッドデッキ、濡れ縁などの木材が使用されている場所も塗装されています。
木部への下地処理の手順は以下のとおりです。
1. 高圧洗浄で苔や藻を洗い流す
2. 表面を研磨する
3. 表面を目荒しする
4. 表面をウエスなどで綺麗にする
ケレンなどの下地処理費用は、500~600円/㎡が相場です。
上記で述べた費用は現場の状況によって大きく変動しますし、業者によっても料金設定が異なりますので、あくまでも目安と考えてください。
実際の金額は業者に現地で見積もりをしてもらって把握してください。
外壁塗装における「下地処理」の重要性
ちゃんとした下地処理を含む外壁塗装を実施してもらうためには、優秀な業者を選ぶことが必要です。
外壁塗装を依頼すべき業者の選び方について解説しましょう。
1つ目のポイントは「実績の多さ」です。
創業してから年数が経過し、実績が豊富な業者なら、下地処理の重要性を十分に理解しているはずですから、信頼できる施工技術力を有しているでしょう。
業者のホームページを見れば、過去の施工実績を紹介していることが多いはずなので、それを参考に実績豊富な業者を選定しましょう。
2つ目のポイントは「診断内容」です。
前述したように、下地処理の方法はさまざまであり、劣化状態や部位によって適切な工法は異なります。
そのため見積もりを出してもらう前に、現地でしっかり診断を行ってくれる業者を選定するのがおすすめです。
・調査に時間をかけている
・屋根まで上って調査している
・調査に専用の機材を使用している
・業者が専門の資格を持っている
上記のようなポイントを中心に、見積もり前の調査をしっかり行ってくれる業者に依頼しましょう。
3つ目のポイントは「相見積もり」です。
複数の業者から見積もりをもらうことで、どのように作業を見積もったのか、また見積もり書を出す際の営業担当者の応対品質などを比較します。
現地でどのような調査を行ったかも見ることができますので、それも依頼先を決めるための判断材料になるでしょう。
ただし、あまりたくさんの業者から見積もりをもらうと、比較する手間や時間もかかりますので、見積もりを依頼するのは3社程度に絞るのがいいでしょう。
4つ目のポイントは「保証内容・アフターフォローの充実さ」です。
どれだけ優れた業者でも、施工後に不具合が発生する可能性はゼロではありません。
何らかの不具合が生じた際に、どこまできちんと対応してくれるのか、特に無料で対応してくれるのかといったことは極めて重要です。
業者のホームページにはそのような工事の保証内容も記載されているはずです。見積もりを受け取った際にも確認しておきましょう。保証内容がしっかりしている業者に依頼すれば、いざというとき安心です。
相見積もりは、悪徳業者を見分けるためにも必要です。
少しでも怪しいと思ったら、どんなに安い見積もり金額でも依頼しないほうがいいでしょう。
外壁塗装における「下地処理」の重要性
きちんと外壁塗装をしてもらうには、下地処理を丁寧かつ的確に実施してもらうことが非常に重要です。
下地処理をどのくらいきちんと丁寧に行うかということは、施工を依頼する業者の選定にかかわる問題です。業者選定の歳には相見積もりを実施して厳選し、入念な下地処理と塗装工事をしてくれる優良業者を探し出してください。
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