外壁塗装の足場費用はいくらが妥当?

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外壁塗装などの工事は、施工する建物の周辺に「足場」を設置して行います。
塗装工事を業者に依頼する場合は、この足場の設置にかかわる費用も工事代金に含まれています。
では足場代としてはいくらぐらいが妥当なのか、ちょっと気になりますよね。

本記事では、外壁塗装工事における足場の設置費用について解説します。

外壁塗装の足場費用はいくらが妥当?

外壁塗装で足場を組む理由

そもそも、家の外壁塗装を業者に依頼すると、なぜ足場を組まなければならないのかということから解説しましょう。


作業員の安全を確保するため

安全第一

1つ目の理由は「塗装を行う作業員の安全を確保するため」です。

たとえば2階建ての住宅を外壁塗装する場合だと、当然ながら2階の高さの高所作業も行わなければなりません。

外壁塗装というものは、ただ壁面に塗料を散布するだけではなく、しっかり外壁を守ってくれる塗膜を形成するために、何層も塗装を繰り返す必要があります。

高所での作業の際に足場がなければ、作業員は不安定な姿勢で塗装を行わなければならなくなってしまいます。

業者にとって自社の従業員の安全は非常に重要です。何か事故が起こって作業員が怪我をしたら、補償の問題や欠員の問題が生じます。それだけでなく、自社の安全面での評判にもかかわってしまいますから、事故のリスクは少しでも抑えたいのです。

足場をきちんと組むことで作業員は安全に塗装作業をこなせます。

作業効率を高めるため

2つ目の理由は「塗装の作業効率を高めるため」です。

足場を組んで塗装を行うと、作業員は不安定な姿勢になるので、どうしても作業速度は遅くなります。

塗装の作業には複数の道具を使用しますが、足場がないとそれらを手近に置くこともできません。作業効率が悪いのです。

塗装作業に余計な時間をかけることになると、その業者全体での効率性も低下します。いくつも工事をこなすことができなくなるので、塗装料金も高く設定せざるを得なくなってしまうでしょう。

足場をきちんと組めば効率よく塗装作業を行うことができ、高い作業効率を保ち、業者がコストを下げることができるのです。

作業の品質を高めるため

3つ目の理由は「塗装作業の品質を高めるため」です。

足場を組まずに作業すると、不安定な姿勢で塗装を行わざるを得なくなり、職人は本来もっている技術を生かすことができなくなります。

外壁塗装は、決められた手順を踏んで丁寧に行うことで、外壁を数年間にわたり保護してくれる頑丈な塗膜を形成していきます。

塗膜がすぐに剥がれてしまうと、顧客の側にとっても、再び塗装の費用がかかるというデメリットをもたらしますし、業者としても品質が低いと評判を落としてしまいます。

足場をきちんと組むことで職人が落ち着いて技術を生かした塗装作業ができるようになり、丁寧な仕事によって高品質な外壁塗装が実現できます。

近隣への配慮のため

4つ目の理由は「近隣の住宅への配慮のため」です。

職人たちがどんなに丁寧に作業しても、外壁の塗装工事の際には周辺に外壁用の塗料が飛散してしまうことがあります。

飛び散った塗料は隣家の壁や屋根、庭などにかかってしまい、そうするとクレームの原因になってしまいます。

足場を組めば、そこに「飛散防止ネット」を設置できます。このネットにより、塗装作業中に塗料が周辺に飛散することを防止できます。

周辺住民に迷惑をかけないためには、足場を組み、飛散防止ネットを設置することが合理的です。

イロドリからのアドバイス

外壁塗装を行う業者によっては、その業者が足場の専門業者に外注することもあります。
一般の方はご存じありませんが、足場の設置工事は専門的な作業で、足場を組むには「足場の組立て等作業主任者(国家資格)」を配置しなければなりません。

外壁塗装の足場費用はいくらが妥当?

外壁塗装の足場代の相場

外壁塗装を業者に依頼する際には必ず見積もりをとりましょう。

業者が出してきた見積もりには「足場設置代(業者により表現は異なる)」という名目の費用が含まれてはずです(のちほど詳しく書きますが、足場代を無料にしているような業者はあまり信用できません)。

では、足場の設置費用はいくらぐらいが相場でしょうか。

悪徳業者を見分けるためには、あらかじめ費用の相場を知っておくことが大切です。

目安となる足場代費用の計算方法をご紹介します。


1m²あたり700円~1000円

業者や作業現場によって足場の設置費用は異なりますが、相場として考えれば、足場の設置費用と飛散防止ネットの設置を合わせて1m²あたり700円~1000円というところが多いと思います。

一般的な戸建て住宅の場合、数十万円ほどの費用が足場代(+飛散防止ネット代)になると考えてください。

足場代の計算方法

「1m²あたり700円~1000円」と書きましたが、これはどこの面積を指しているのでしょうか。足場をかける面積のことを「足場架面積」と言いますが、これは以下の計算方法で算出します。

足場架面積=(家の外周+8m)×高さ

足場は塗装作業を行うために建物から少し離れた位置に設置します。それを考慮して「+8m」という計算になっています。

また、建坪が同じでも建物の形によって外周の長さは変わりますので、計算には注意が必要です。

建物の外周

また足場の高さは、屋根の頂点までの高さとなります。「外壁の高さ」=「屋根までの高さ」ではないので、注意してください。

足場の高さ

このように足場架面積を計算し、上記したように1m²あたり700円~1000円を乗じた金額が、足場代の目安となります。

ただしこれはあくまでも目安で、業者によってはコスト削減を行っているところもあります。また足場設置を下請けに外注している業者もあり、その際にマージンが発生していたり、その下請けとの関係性によって足場代を安くあげている業者もあります。

足場代が無料になることはあるのか?

外壁塗装を行うにあたって、キャンペーンなどで業者が足場代を無料にするようなことは、基本的にないはずです。

足場を組むには、国家資格の保有者を足場の組立て等作業主任者として配置しなければなりません。そのような人が社内にいない場合は、塗装業者は専門の足場業者に外注しなければなりません。

また、足場の費用には足場材料の運搬費や足場の施工費・人件費、解体費などが含まれています。建物の規模によっては何十万円という費用になりますから、それだけの工程や人件費がかかる足場設置費を、簡単に無料にできるはずがないのです。

もし、「足場代を無料にします!」というようなセールストークを見かけたら、それは悪徳業者である可能性があります。足場代を無料にすると言いながら、その分の金額を資材代や人件費で水増しして請求してくるケースもあります。

むしろ、きちんと見積もりで足場費用を計上する業者のほうが、安心して外壁塗装を依頼できるでしょう。

イロドリからのアドバイス

耐用年数が短い塗料を使用すると、再塗装が必要になるまでの期間も短くなります。
塗装するたびに足場代が発生することになりますから、多少費用がかさんでも耐用年数が長い塗料を使用してもらったほうが結果的に経済的であるケースもあります。

外壁塗装の足場費用はいくらが妥当?

足場代が高くなりやすい条件

通常の場合の足場代については前項のような相場ですが、同じ業者でもそれより高く足場代がつくケースもあります。


マンションなどの高層住宅

マンションの足場

マンションなどの高層住宅の場合は、足場代が一般的な戸建てよりも大幅に高くなります。

単純に足場の設置量が多くなるためということもありますが、足場の設置量が多いと運搬費用も高額になり、単位面積あたりの足場代の単価も高額になるからです。

道路から家までに高低差がある場合

何らかの理由で道路から家までの間に高低差がある場合も、足場代が高額になります。

たとえば建物に「掘り込み式の車庫」があり、道路から家までが階段で高低差があるような場合が、これにあたります。その場合は足場の運搬賃が通常よりもかかります。

イロドリからのアドバイス

外壁塗装の工期が予定よりも長引いてしまっても、足場代がその分だけ高額になるようなことはありません。
基本的には見積もり時の金額内で収まりますので、安心して任せられます。
ただし業者によっては、足場をレンタルして調達しているところもあります。
そのような場合は日単位のレンタル料金がかかっていることになるので、工期が延びるとその分足場の費用もかさんでしまうかもしれません。
事前に確認しておきましょう。

外壁塗装の足場費用はいくらが妥当?

足場に関するトラブルの事例

外壁塗装を業者に依頼する場合には、足場の設置等に関連してトラブルが起こってしまうことがあります。


窓や建物が破損してしまった

たとえば、「窓や雨樋などの設備が壊された」というトラブルがあります。

塗装業者はプロフェッショナルですが、やはり人間ですから何か失敗を犯すこともあります。

もし、そのような事態が発生したら、「補償してくれるのか」「誰が補償するのか」ということが問題になります。

塗装を依頼した施主としては、壊したのは業者なのだから業者が責任をとってくれるはずだと思うでしょう。

しかし足場に関しては、その塗装業者が足場の専門業者に下請けしているケースもありますので、足場業者と塗装業者の間で責任のなすり合いになり、結局施主が泣き寝入りせざるを得ないようなケースもあるのです。

こうした事態を避けるために、あらかじめ、業者が被害を補償してくれるような保険に加入しているかどうかを確認しておきましょう。

保険に加入していれば、破損個所は保険で修理できるため、トラブルがこじれてしまうようなことはないでしょう。

近隣住民とトラブルになってしまった

近隣の住民とのトラブルも起こる可能性があります。

隣家との距離が狭くて足場設置面積を確保できないために、自宅の敷地を越えて隣人の敷地に足場を設置することがあります。

このような場合、隣家に対する説明と依頼を事前に行っていれば問題はないのですが、勝手に設置工事を行ってしまうケースもよくあるのです。

さらに、隣家の窓や雨樋を壊してしまったり、隣家の庭に塗料を落としてしまったりといった事故を起こして、隣人を怒らせてしまうこともあります。

起こってしまった事故は、補償をしてもらえれば仕方がないとあきらめてもらうこともできますが、無断で敷地に入って工事を行うことは非常に問題です。

このようなトラブルは、足場代が相場よりも安すぎるような業者でよく起こります。

足場代の値段が相場よりも安いということは、いくつもの作業現場を抱え、同じ足場を使い回しているからかもしれません。

そのような忙しすぎる業者は、作業の安全管理が徹底されていない可能性があります。作業員がケガをしたり、周辺設備を壊してしまったりするリスクが高く、事故やトラブルを誘発しやすいので、注意が必要です。

イロドリからのアドバイス

業者がさまざまな保険に加入していますので、工事箇所以外の場所や工事関係者以外の人も対象範囲に含まれる保険に加入しているかということも確認することをおすすめします。

外壁塗装の足場費用はいくらが妥当?

【まとめ】足場費用はなかなか高額!屋根塗装とセットで割安にするのがおすすめ

足場費用は基本的に無料にありません。1回の工事あたりで数十万円の費用が発生します。

この出費をなるべく抑えたいのなら、外壁塗装とあわせて屋根塗装やリフォーム工事などを依頼することも検討してください。これらの工事では、同じ足場を利用できますから、別々に工事を行うよりも経済的です。

また、外壁塗装を業者に依頼する際には、悪徳業者を避けるためにきちんと見積もりをとり、その内容をよく吟味して、足場代が相場の範囲内できちんと計上されていることを確認しておきましょう。

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